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2020年1月19日

歴史と伝統文化講演会 ー 「 気軽に聞こう ~ 三味線和ライブ ~ 」

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今年度で第6回目の実施となる尾張町商店街「歴史と伝統文化講演会」の、令和1年度第8回目(今年度は全部で10回シリーズ)の「 気軽に聞こう ~ 三味線和ライブ ~ 」と題した講演会は令和2年1月18日(土)千本 民枝 さん (端唄千本流金沢分家師範 金沢千扇会会主)を講師にお招きし、多数の方の参加のもと、盛大に開催されました。

 

今回は令和2年になっての最初の講演会。 端唄、新内の奏者としてご活躍の千本 民枝さんのご登場です。 (端唄千本流金沢分家師範 金沢千扇会会主の千本 民枝さんです)。

 

タイトルは「気軽に聞こう ~ 三味線和ライブ ~」と銘打って行われました。

 

「和ライブ」です。そうです・・・全くの「ライブ」でした。

 

講演会そのものは、毎回毎回、講師の方の「ライブ」です。いずれも 当然のごとく100パーセントの、臨場感ある「ライブ」・・・なのですが、講師の方のパフォーマンスをともなったものとしてはその例は数少なかったのです。

 

過去に、藪先生の「能」のときは、藪先生の 素晴らしい実演があり、先回は、荒木さんの 「語り」の実演と瀬下さんの音楽ライブがありました。 いずれも、座学的な部分のみの公演ではなく、講師の方の「パフォーマンス」を伴ってのものでした。

 

そして今回は千本さんの、まさに極めつけの、全編にわたっての 文字通りのパフォーマンス「ライブ」。

 

本日、千本さんは画像でもおわかりのように、シックでありながら、それでいて あでやか、艶やかな和装のいでたち。

そして演じられたのが、これまた美声を駆使しての、粋で、艶っぽくて、情緒たっぷりの「新内節」、「端唄」の数々。

もちろん 三味の音に合わせた、日本情緒の極みを演出する講演でした。

 

あまりにも 「粋」で、「活き」で、まことにきっぷがよく 「千本さん」とお呼びするよりは 「いよっ! 民枝姐さん」 と声かけたくなるような 雰囲気をまとっておられました。

 

また千本さんは大事な相棒である「三味線」の説明をするに当たって、不慣れな人には楽器に触れさせてあげたり、お手製の簡易三味線を 用意されて皆に弾かせてあげたりして、講演にあたっての様々な工夫を凝らされていました。

本日の演目の殆どを網羅した歌詞カードを全員に配られたので、時折 心得のある方や、興の乗った方は 千本さんの美声に合わせて 唱和する場面もありました。

また、プロジェクターを使って、大野の「ご祖父母様」の影響でこの道に進まれたことを説明され、ゆかりの「大野小唄」、「千扇小唄」 なども披露されました。

 

千本さんの時折の、ジョークをまじえられての語りの「部分」では参加者の笑いを誘い、本日の「和ライブ」は 笑いの絶えない 言わば「笑い部」ともいえるほどの 和やかで心地よい 講演でした。

 

千本さんの心づくしの、この1時間半の講演は 真冬のこの時期だというのに 会場をさながら「春の宴」の場 と化したことでした。

 

日本情緒がたっぷり身に染みた 暖かい のどかな1時間半でした。

 

「民枝」姐さん 有難うございました。

これからも、皆に 情緒を 粋を 和みを ずっとずーっと届けてくださいませ。

 

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次回は、2月15日(土)、「 加賀藩主 前田家の隠居政治 」(講師:石川県金沢城調査研究所 所長 木越 隆三 さん) です。

前田家の藩主たちの、隠居後の立ち位置、権力関係、そして「政(まつりごと)」との関わり具合はどうであったのか。

このとても興味深い領域に、加賀藩政史を中心とした日本近世史のスペシャリスト 木越先生が切り込みます。

どうぞ皆様 お楽しみに !!!

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