2015年2月5日
「マ ツ ダ」の神の重なった日
LRTに関する新聞記事
1月28日の午後のこと。 今から述べることは、この日の午後の、時系列順の出来事を忠実に再現している。
久しぶりに「松田橙子」さんの旅行・観光ガイドのブログをネット拝見していて、いつも素敵な文章を書いてらっしゃるなぁ と感心していたら
(「松田橙子」さんとは、昨年当館に三度もお越しいただいたインテリジェンスあふれる美人さん。 その方ののペンネーム(Webネーム)が「松田橙子」さん。もっとも彼女の真骨頂は、Webで掲載されている小説にあります。 もし機会と橙子さんの許可があったら、じっくりと彼女のこと 語らせていただきたいと思っています。)
関東からのお客さんとおぼしき女性が入って来られて「松田文華堂」さんは開いてないのですか、と尋ねられた。
(「松田文華堂」さんは尾張町にある老舗で、藩政期からの創業の 筆・紙・墨・硯のお店であるが今は商売は閉じられている。 昨年春から、箏曲家の釣谷真弓さん(芸名:釣谷雅楽房(つりや うたふさ)さん)のコレクションであるアジアの民族楽器館 (約80点の、琴類(きんるい)、箏類(そうるい)、三味線、胡弓( こきゅう)、管楽器、打楽器を展示)となっている。)
アジア民族楽器館(松田文華堂)
このアジア民族楽器館は、あいにく火曜日と金曜日(午後のみ)しか開いてないので、その方にはその旨告げてまたの機会をお願いした。
当館のガラス戸越しに、マツダ・デミオが立て続けに2台走るのが見え、さっきもデミオ見たよなぁ~と思いつつ
このとき私はすでに、この日の「マ ツ ダ」つながりの奇縁性を感じていた。
その後、親娘の二人づれが入って来られた。お父さんは金沢の人、娘さんは東京から帰省中とのことだった。
当館に掲示してある写真の、昔日の尾張町界隈の路面電車風景がもとで、しばしこのお二人と電車談義、そして街づくり談義となった。
そのとき、長身の男性が入って来られて 少しお話しを伺ったところ、今 21世紀美術館で行っている「3.11以後の建築」という企画展の用件で 東京から来ており、でも出身はもともと金沢だ、というようなことをおっしゃった。
このとき この日の「マ ツ ダ」つながりが私をして、ある記憶を呼び起こさせた。それは1月7日の新聞(北陸中日)の記事に関すること。
その記事は、「築こう 近未来の金沢」と題するもので、「LRTが城下周遊」「尾張町の木造再生」がサブタイトルに付けられており 興味を惹いたので切り抜いてとっておいていた。 尾張町を木の温もりが感じられる「木質都市」にし・・・金沢城を囲むようにLRT(次世代型路面電車)で結ぶ・・・という 「金沢都市再編計画2014」なる提案に関する記事。今 21世紀美術館で行っている「3.11以後の建築」という企画 の中での提案であり、金沢にかかわる建築家、建築デザイン・設計の研究者、の3人の方々が練り上げた提案。 その お3人さんの中にいた一番若い「松田さん」という方を憶い出したのだ。
( 松田さんは、東京大学 先端科学技術研究センターの助教 の方 )
私は脱兎のごとく部屋に戻り、その切り抜き記事を持ってきて、この「松田さん」というのはお客さんのことですか、と尋ねると 「そうです」と東京からのお客さん。
( それと、もともとこの松田さんがいらっしゃらなくても、市電復活の機運があることを示すために、先の二人のお客さんにこの記事はお見せするつもりだった。何という偶然・・・機縁・・・奇縁・・・。 )
それからの10数分間、先のお客さん二人、松田さん、そして私とでLRTの実現可能性云々の話で熱っぽく盛り上がった。
採算性の問題、市民にとっての利便性の問題、既存の石川総線・浅野川線のありかたの問題、地下鉄あるいはBRT等他のソリューション方法など との比較、これらが短い時間ではあるが話の俎上に載った。 採算性の話が佳境に差し掛かっていたとき、たまに来られる金石のお客さんが ご自分の作品の展示会案内のDMを持って来られた。(この方は、いろんな写真 ― 風景写真はもとより、芸妓さん、殊に京都の 芸妓、舞妓さんの写真をずっと撮られている。私も何度か見せて頂いていて その耽美な画に感銘を受けたこともしばしば。その京都の芸妓・舞妓 さんの写真展の個展を開かれるとのこと。)
館内がLRTの話で盛り上がっていたので、水を差すといけないと思い、私とその金石のお客さんは外で話した。 (その後すぐに館内の3人は帰られたので、LRT談義の最後のほうには加われなかった。)
2月7日~2月28日開催の、「松田 溶」さんの個展の案内( 於 「写真のピーパル」津幡町横浜ほ32-4 )
そして皆さん、驚かれてはいけません、事実は小説よりも奇なり でその金石からのお客さんも「松田さん」なのであります。
1984年、自動車会社である「東洋工業」は「マツダ(MAZDA)」に社名変更。 このマツダとは、ペルシャにて紀元前6世紀に成立の「ゾロアスター教」の最高神 アフラ・マズダー(Ahura Mazda)に由来する。 (勿論、創業者の松田さんのマツダがベースにはあるのだが)
そのアフラ・マズダー(Ahura Mazda)とは「叡智」「理性」「調和」の神である。
当ブログ中、立て続けに現れた それぞれの「松田」さんに、何か神々しいものを憶えた1日であった。