2026年11月7日
齋藤先生、金沢茶道具の全貌まるごと説明
金沢市立中村記念美術館 学芸員 齋藤直子先生の講演も
第5回目(令和8年11月7日)を迎えました。
先生の講演は茶道具をはじめとする美術工芸品を中心とされることが多く、
そのせいかいつも講演に凛とした品格を添えて頂いています。
今回のテーマは「金沢が育んだ茶道具~江戸から現代まで~」です。
当テーマを説明するにあたり、齋藤先生は大きく4つの局面を設けて
金沢茶道具の解説に入られました。
1.加賀藩前田家に伝来した茶道具
2.金沢の商家に伝来した茶道具
3.金沢で生まれた茶道具である大樋焼、宮崎寒雉の茶釜
4.近代~現代に作られた茶道具
以上4つの局面から金沢の茶道具の全貌の解説に入られました。
1.2.とも豊富な画像を用いて作者の来歴、伝来の過程を
説明されました。いずれも各名品の画像をスライドで示して頂き
さながら移動美術館の様相でした。
3.については、かの千利休のひ孫である仙叟宗室の活躍が
当地の、大樋焼、宮崎寒雉の茶釜製造に大きく貢献したのでした。
仙叟宗室(1622~1697)は前田家三代藩主利常に招かれて仕官し
(前田家の仕官40年超)加賀藩の茶頭として活躍するとともに、
楽家四代一入に昨陶を学んでいた土師長左衛門を金沢に招き、
大樋焼の礎を作らせ、梵鐘などを作っていた宮崎彦九郎義一を指導して
茶釜の製造に向かわしめたのでした。
これらの大樋焼、茶釜の名品のスライドも解説入りで楽しませて頂き
ました。
4.として、近現代の作家たちの、創意工夫に満ちた、超絶技巧を凝らした
各作品の煌びやかな画像も詳しい解説のもとに楽しませて頂きました。
齋藤先生、素晴らしい贅沢な時間のご提供、有難うございました。
齋藤先生の、名品の数々の、スライド画像提供だけでも素晴らしいと
感嘆できたのですが、先生のいらっしゃる「中村記念美術館」では
12月6日まで「金沢ゆかりの茶道具」展を行っています。
皆さん、中村記念美術館に足を運び、当講演で紹介された名品の数々の
現物を見に行きましょう。そして更に大きな感嘆・感動をもらいましょう。
