2026年6月13日
猪谷先生の大拙愛あふるる講演
鈴木大拙館 学芸担当副館長 いしかわ文化観光スペシャルガイド
である猪谷聡さん(以下 猪谷先生と称させて頂きます)の講演は
3回目となりました。(前回は2025年11月22日 テーマは
「 火打石のころ ― 鈴木大拙、金沢を語る ー 」でした。)
そして今回(2026年6月13日)は「 鈴木大拙をめぐる人々 」
なるテーマでした。
大拙は若いころから没するまでいろんな経験を積みました。
経済的事情により働き、またいろんな学校に行き苦学しました。
己の求めるものが無いとして、鎌倉の円覚寺にて禅の修行に
入り、それ以降彼の運命を決する師たちと出会います。
彼の人格(人徳)のなせる業か、いろんな人達から支援を受け、
また、彼の究極の境地に到達した思想により様々の分野の人たちに
影響を与えます。
彼の人生の周囲に存在した、宗教界の人たち、芸術家たち、音楽家たち
教育界の人たち、財界人たち、同郷の友人たち、との交際の中で
大拙は、影響を受け、影響を与え、「禅」「日本文化」の
本質を欧米をはじめ広く世に知らしめ得ました。
鈴木大拙とは何者なんでしょうか?
大拙の言葉、生き様は、混迷する現代の世において、正しい航路を示す
かがり火、たりうると思われました。
鈴木大拙とは何者なんでしょうか?
大拙のそばにいて、大拙の晩年をアシストした岡村美穂子さん
に、大拙自ら答えて曰く「わしは学校の先生」と話したそうです。
「仏教哲学者」としての名声を恣にしている大拙のこの言葉は、
飾り気がなく、質実で、真理を重んずる大拙そのものだと思いました。
心に沁みますね。
以上が本日の猪谷先生の講演を拝聴した筆者の感想です。
講演終了後も、参加者皆さまの質問が相次ぎ、皆の大拙に対する熱い思いが
交わされた午後でした。
猪谷先生、明年もよろしくお願いいたします。
