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2019年3月17日

歴史と伝統文化講演会 ー 「 金沢の文化を知る ~ 芸妓さんから見た金沢 」

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今年度で第5回目の実施となる尾張町商店街「歴史と伝統文化講演会」の、平成30年度第10回目(今年度は全部で10回シリーズ)の「 金沢の文化を知る ~ 芸妓さんから見た金沢 」と題した講演会は平成31年3月16日(土) 桃太郎(仲乃家) 氏 (金沢主計町 芸妓さん)を講師にお招きし、多数の方の参加のもと、盛大に開催されました。

 

いよいよ待ちに待った主計町一番人気の芸妓さんである桃太郎さんのご登場です。

 

お座敷体験のまったく無い私(筆者)は、「芸妓さんの世界」はテレビ、本などを通じて少し 知るのみで、まったくの遠い存在でした。 本日の講演会参加者の方々の多くも私同様だったと思います。

 

さて そんな私たちに、本日の講師「桃太郎」さんは、金沢芸妓の世界、金沢の誇る三茶屋街の世界を ぐっと引き寄せてくれました。

 

主計町・桃太郎さんがご登壇になったわけですが、あくまでも講演会でのことなので、お座敷では ありませんから桃太郎さんの踊り、お囃子などの芸が見聞きできたわけではありません。

しかし、桃太郎さんは本日、お座敷に出るときそのままのいでたちでご登壇となったので、 その あでやかさ、雅やかさ、粋で凛とした立ち居振る舞い、まさに名花と呼ぶにふさわしいお姿で 講演されたものですから、参加者(男の方、女の方)みなうっとりとして、桃太郎さんの 語られる金沢芸妓、茶屋街の世界のさまざまを、夢見心地で聞きました。

 

金沢芸妓の芸の種類、金沢芸妓という職業の内容、お茶屋さんのシステム、三茶屋街のそれぞれの特徴、等々を、時おりユーモアをまじえながら分かりやすく語っていただきました。

 

具体的には、芸妓さんの、とある一日を例に出して頂き、芸妓さんの日々の生活の一端を 紹介され、また、時代の流れを汲みとった新しいやり方(バスツアーでの観光案内、銀座の金沢アンテナショップでの つとめ、安価に参加できる「金沢芸妓の舞」、そしてすでに恒例となった「金沢おどり」などの取り組み)を 案内して頂きました。

また、桃太郎さんご自身の自分史的紹介もしていただき、桃太郎さんという存在が皆の中で すごく身近なものになったことでした。

桃太郎さんは「・・・芸の習得には終わりは無いんです。一生お稽古です・・・」といった芸妓修行の厳しさをも語られました。

 

美しくて、あでやかで、優雅で、それでいて、粋で凛々しくて、そして知的な桃太郎さん。

芸妓としての、日々のお稽古・修行によって培われた技芸、及び教養が芯に備わった桃太郎さんだからこそ その名花ぶりが いっそう輝いて見えるのでしょうね。

 

講演終了後、桃太郎さん、ご自分の「千社札(花名刺)」を参加者全員に配られていましたが、その際の しなのある所作、振る舞いの優雅さに またまた見とれてしまったものです。

 

これから主計町を歩くときは、桃太郎さんに会えずとも(会えたらなお良いのですが)今までより よりいっそうの 艶っぽさを感じられるのではないでしょうか。

桃太郎さん、これからも金沢の芸妓界を どうぞ牽引してください。

そして金沢の名花としてずっと末永くご活躍ください。

本日は有難うございました。

 

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平成30年度(平成30年4月~31年3月)の尾張町商店街「歴史と伝統文化講演会」はこれにて終了いたしました。

平成31年度の講演会企画につきましては、近日中ににチラシを発行し、及び当ホームページにてもお伝えいたします。

お楽しみにお待ちいただきたく存じます。

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