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2024年8月17日

安藤 竜 先生、発酵食、スシ、の歴史全貌を語る

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安藤 竜先生の、当講演会におけるご登壇も5回目となりました。
(1~4回とも、たいへん人気を博した講演でした。)
 
安藤先生の、これまでの講演は江戸時代の、金沢を中心とした加賀藩の
経済的側面を述べたもの、将軍献上における加賀藩の特産品を
述べたもの、鳥獣害に対処すべき、鉄砲所持許認可に関わる行政的なもの、等々
まことに多岐に亘るものでした。
 
今回(令和6年8月17日)のテーマは「加賀藩領のスシと発酵食文化」という
もので、加賀藩についての、食を通した民俗学的側面からのアプローチ
のように思っていました。
(安藤先生は、今、「かなざわ食マネジメント専門職大学」で教鞭を
執っておられるので、そちらの分野との関連が大きいのでは、思っていました。)
 
ところが、講演を聞いていて、民俗学的側面からの講演だとの予想に反し
まさに、ピンポイントに、発酵食、スシ(安藤先生は、スシに「鮓」、「鮨」の
二つの字及び源流があるので、これらの総称の意味で、当講演では「スシ」と表記、と
おっしゃられた。)に焦点を当てた講演でした。
 
筆者は、本日の安藤先生の講演のジャンルを的確に言い表せませんが、
「食物史」とでも言い得ましょうか。
講演に際しての配布資料は、安藤先生の、いつもながらの詳細かつ緻密な
もの、でありますので、発酵食の単なる歴史紹介にとどまらぬ、各発酵食
の「レシピ」にまで迫り来るものでした。
 
「スシ」のルーツ、加賀藩領の魚醤・塩辛、「スシ」の歴史、
江戸時代の「スシ」のレシピ、加賀藩領の「スシ」、と話しは展開されました。
 
「スシ」に関しては「ナレズシ」から今日の「にぎりズシ」までの
大きな変遷の流れを説いて頂きました。
聴衆の、皆 「なるほどなるほど」の連続でした。
 
1時間半の短時間で、これほどの量の知識を伝授して頂ける講演は
ざらにはありません。
ここまで、聴衆の皆に納得感を与えて頂ける講演は、そうそうありません。
 
安藤先生の講演の特徴として特筆すべきは、講演に際して提供して頂ける、説明資料の
明解さ、及びその内容の充実度合いです。
 
そのような講演説明資料を頂けるだけでも、大変なお得感があるのです。
 
このような、明解・精緻な資料に基づく講演ゆえ、聴衆の知識習得の
捗り、は最上位に位置づけられるものだと思います。
 
講演後、安藤先生と少し話する機会がありました。
 
なんでも、安藤先生はお仕事の都合上、近々、生活拠点を金沢から、兵庫に
移される由。
 
今後の、先生の当講演会でのご登壇が危ぶまれる事態が心配されましたが、
今後も来沢の機会もおありになる、とのことで、スケジュールを合わせて
今後の当講演会へのご出演も可能、とお聞きし、ほっとした次第です。
 
安藤先生、本日は有難うございました。そして
今後もまた、当講演会をよろしくお願いいたします。
 
安藤さんの、金沢で、石川で、果たされた業績は皆、忘れません。
安藤さんの、当地で遺された足跡は皆、忘れません。
心から感謝 !!!

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