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2017年2月19日

歴史と伝統文化講演会 ― 金澤町家の楽しみ方、活かし方

29.2.18講演会

尾張町商店街「歴史と伝統文化講演会」の今年度第9回目(今年度は全部で10回シリーズ)の「金澤町家の楽しみ方、活かし方」と題した講演会は2月18日(土)、川上 光彦 氏(金沢大学 名誉教授)を講師にお招きし、多数の方の参加のもと、ここ尾張町老舗交流館にて開催致しました。

 

前回の、金沢工業大学 教授 増田先生による講演「金澤町家について」に引き続いての、金澤町家シリーズの第二回目となりました。

 

本日の講師を勉められましたのは、金沢大学名誉教授の 川上 光彦 先生です。

講演は、先生の学者的お立場からと、NPO法人金澤町家研究会の 理事長としてのお立場からの、立体的レクチャーにより進められました。

 

「金澤町家」の定義は、前回の増田先生の回のブログに譲るとして、 ここで定義された「金澤町家」というものの利活用への取り組み が本日の 講演の骨子を成しました。 (「金澤町家」の利活用の推進は、まちなか定住促進策にもつながり 都市レベルの活性化の一助ともなります。)

 

この利活用推進は、金沢市によるところ大ですが(「こまちなみ保存条例」、 「伝統的建造物修復事業」、「まちなか住宅リフレッシュ支援事業」、 「金澤町家継承・利用活性化基本計画」、「金澤町家再生活用事業」、 「金澤町家条例」等々、利活用推進に向けた諸施策は、年々その効果を挙げている)、 これらの公的な対応での不足を補うべく、先生の主催する「金澤町家研究会」の 果たしている役割を説明されました。

 

「町家の修復等に関する研修事業」、「町家の魅力を広く伝えるための、 町家を利用した交流事業」、「情報発信事業(金澤町家流通コーディネート事業)」 などがその例です。

いずれの説明も、プロジェクターを用いた豊富な事例紹介によるもので たいへん分かりやすく、参加者のうちこれまであまり町家というものに詳しくなかった人も、講演の終了際には、ひとかどの「町家通」になったことだと思いました。

当館の係員である筆者は、当然のことながら、観光で金沢を訪れた人たちの 金沢に対する感想を聞く機会に恵まれています。

 

「・・・清潔な町ですね・・」、「・・・古いものが沢山残っていて、それもきれいで・・・」 「・・・戦災に遭わなかったのですか・・・どうりで昔の風情が残っていてうらやましい、 また来たいです・・・」などとの金沢に対する賞賛の言葉を耳にします。

「東山」、「主計町」、「卯辰山山麓」、「寺町台」の重要伝統的建造物群保存地区、 あるいは、「旧新町」、「里見町」、「旧天神町」、「旧御歩町」等の 「こまちなみ保存区域」等の、歴史を感じさせる魅力的な町並み、 これら以外にも、そこかしこに見られる歴史がかおる家屋、いずれも 主役は、この「金澤町家」なのです。

ややもすれば、我々は、これらのものは、戦災に遭わなかった金沢(石川の他の地域も) だから残っていて当たり前、くらいの気持ちで日々過ごしている傾向にあります。

 

しかし、金沢市をはじめ、川上先生の「金澤町家研究会」、市民レベルの様々な協力者の方々、 等々の尽力があって、魅力ある金沢を演出する歴史的建築物及びそれらを構成要素とする 「まちなみ」が保たれていることへの認識を深めさせられた本日の講演会でした。

 

 

 

次回は、3月18日(土)「 近江町の不思議 ~ 知られざる近江町市場の話 」(講師:金沢中央信用組合 常勤監事 石田 順一氏)です。

氏は、近江町史はもとより、金沢・小立野界隈の郷土史、日本プロレス史、など多方面にわたっての該博な知識をお持ちの方ですが、それとは別に、ウイット、ユーモアに富んだその語り口は、それだけで皆様を魅了してくれることでしょう。

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