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2019年11月6日

歴史と伝統文化講演会 特別編 ー 「 観光金沢と旧城下町の茶屋街」

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近現代の地域史、産業史のスペシャリストとしてご活躍の、金沢星稜大学教授・本康先生の特別講演が、尾張町商店街「歴史と伝統文化講演会」の特別編として11月3日(日)文化の日、多数の参加者出席のもと、ここ尾張町老舗交流館にて行われました。

 

本康先生には、本年6月、NHK金沢局制作の「かがのとイブニング」という番組にご出演いただき、当館の展示資料をもとに、金沢市制130年というテーマで語って頂いたのが記憶に新しいところです。

 

本日の演題は「観光金沢と旧城下町の茶屋街」という、皆知っているようで しかしその歴史的背景の深淵、詳細は意外と知らないところで 皆興味津々の1時間半でした。

 

東、西、主計町の三茶屋街。言わずと知れた金沢の重要かつ貴重な観光地です。

 

今日、このように繁栄、隆盛を極めるに至ったこれら三茶屋街の、観光資源となりうるに至った 足跡、変遷を、史実を丹念になぞり、本日 本康先生は克明に明らかにして下さいました。

 

講演の概要は以下のごとくであったと思われます。

 

茶屋街には、ハード面として、美しい景観の茶屋街の建物群、ソフト面として、麗しくもあでやかな金沢芸妓の魅せる おもてなしの文化、があるわけですが、江戸時代から今日に至るまでの間においては藩政、行政の、これらに対する統制の歴史、そして これらを観光資源と見立てた行政等による保護、支援の歴史があったわけです。

 

このような藩政、行政による統制、行政等による保護・支援はこれら茶屋街に存した「光」と「影」に対応するものでした。

 

昭和7年金沢で開かれた「産業と観光の大博覧会」をきっかけとしての、金沢芸妓文化の観光資産化への道程をも 詳しく語って頂きました。

 

知っているようで知らない三茶屋街についての成り立ちのプロセス、歴史についての奥深いところが皆に明らかになりました。

 

本康先生の、深い研究の一端のご披露により、参加者の皆において、とてつもない深い学びの講演会になったことでした。

 

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