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2016年7月16日

歴史と伝統文化講演会 ― 金沢のしきたりを学ぼう

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尾張町商店街「歴史と伝統文化講演会」の今年度第3回目(今年度は全部で10回シリーズ)の「金沢のしきたりを学ぼう ~ 金沢の冠婚葬祭今昔ものがたり」は7月16日(土)、波自加彌神社の宮司でもあられる神社庁金沢市支部 支部長 田近章嗣さんを講師にお招きし、多数の方の参加のもと、ここ尾張町老舗交流館にて開催致しました。

田近先生の「神社庁金沢市支部 支部長」というお役職から、はじめは参加者一同 何かいかめしいものを感じ、襟を正して望んだ講演会でしたが、先生のユーモア満載の話、くだけた口調により、皆の緊張などはすぐに吹っ飛んでしまった講演会となりました。

前田家ならびに重臣達の墓所の話(これにより前田家と重臣達との関係の深浅がわかる)から始まって、郷土の生んだ偉人の話をされました。測量士であった加賀藩士の三角風蔵(みすみふうぞう)の活躍、及びその娘である三角錫子(明治~大正の教育家で、東京のトキワ松学園の創始者。)が鎌倉女学校の教師時代に、逗子開成中学の12名の生徒のボート転覆水死事故を悼んだ名曲「真白き富士の根(嶺)- 別名「七里ヶ浜哀歌」の作詞をしたことを紹介され、皆 感銘を深めました。八田 與一の「ふるさと偉人館」での顕彰にも先生のご尽力があったとのことでした。

本講演の骨子は、「金沢のしきたりを学ぼう ~ 金沢の冠婚葬祭今昔ものがたり」であり、この中でもおめでたい婚礼、婚姻にまつわる「しきたり、風習」を中心に先生独特のユーモアを交えての講演となりました。

婚姻、婚礼を軸にした話からいろんな「しきたり」に話が展開しました。金沢の「つけとどけ」のありよう、「和菓子」の多さのゆえん、「嫁さんの里」と婿さんとのかかわりあいの風習、等々。

これらの「しきたり、風習」を先生は数々の面白・可笑しみたっぷりの伝承的話をまじえて語られ、皆の興味、関心を大いに満足させてくれた講演会となりました。

 

次回は、9月17日(土)「金沢の茶道を知ろう ~ 裏千家茶道のお話 ~ 」(講師:石川県茶道協会代表幹事 大島宗翠 氏)です。

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