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2017年9月17日

歴史と伝統文化講演会 ー 江戸時代の近江町市場と尾張町

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今年度で第4回目の実施となる尾張町商店街「歴史と伝統文化講演会」の、平成29年度第4回目(今年度は全部で7回シリーズ)の「 江戸時代の近江町市場と尾張町 」と題した講演会は9月16日(土)、安藤 竜 氏(金沢歴活代表)を講師にお招きし、超満員の盛況を呈して、ここ尾張町老舗交流館にて開催致しました。

 

当かわら版での次回予告で、今回の講師の安藤さんを、「武士の家計簿」を著した歴史学者 「磯田 道史」さんを 髣髴させる方、というふうに紹介しましたが、今回の講演を拝聴してまさにその感を強くしました。

一般に、歴史を(講演会、講座などで)語られる方のなかには、ややもすれば史実を少し誇張したり して、歴史をロマンティックなものたらしめる傾向などがあります。

さて 今回の安藤さんの講演ではあくまで古文書、書籍などの史実に忠実で、なんら脚色、誇張といった類のものは 一切伴わず、たんたんと本日のテーマを語られました。

緻密に調べ上げ、そこで把握された確たる事実に基づき 客観性を失わず語られました。 それがゆえに、説得力のある講義が展開されました。 それでいながら 歴史の持つほのかなロマンをもそこかしこに散りばめるような講義でもありました。

 

そこのとこが安藤さんのスゴイとこですね。

 

歴史というものを、一部のマニア的な、趣味嗜好品的な殻から解き放ち、これをもって「実用品」たらしめるような スタンスを安藤さんからは感じました。 「歴史を学ぶ」から「歴史を通して学ぶ」、といった「実学」的なアプローチが伺えて私(筆者)は、安藤さんの中に 「磯田 道史」さんを感じ取ったわけなのです。

 

分かりやすい画像、レジュメの資料等と、明瞭な口調にて進行する安藤さんの説明により、本日のテーマ「江戸時代の近江町市場と 尾張町」というものが聴いているものの頭の中に 何の抵抗もなく素直にすーっと入って来たことでした。

町人地、いろんなタイプの町、大店、市場、というものの生成発展の過程およびその形態を、明瞭な図解、地図などで 巧みに示され、江戸時代の大商業地「尾張町」のプロフィールを明らかにされました。 ことに、文化八年の尾張町町絵図にあらわされている各商店の業種を示していただき、大変参考になりました。

また、漁師、仲買、問屋、両替商、小売、のそれぞれの担う役割、組織的な経済活動、またこのような枠組中の弊害を 打ち破るべき革新的動き、などの俯瞰的説明を通した「近江町市場」の説明は、皆 勉強になったことでしょう。

 

今、私の机上に一枚の名刺があります。

 

受け取った日付は、平成25年7月17日 とあります。

名刺の上辺に「古文書が読めれば歴史はもっと面白い」とあります。 安藤さんが、今の道に進まれる前の、会社員時代のプライベート名刺です。

4年以上前、当館へお客さんとして訪れた際に頂いた名刺です。 そのとき安藤さん、当館備え付けの「文化八年 尾張町町絵図」にじっと目を凝らされていました。 少し私と話をされてそそくさと出て行かれました。

そしてそれから十数分後、ふたたび来館され、まっしぐらに先ほどごらんになられていた件の町絵図のところに行かれ、それを さきにも増して食い入るように見ていかれました。

とても印象深いシーンでした。

 

あれから4年余の月日が流れて本日の講演会。

その講師が 『安藤』さん。

なにか万感胸に迫るものがあります。

 

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次回は、10月21日(土)「 お寺と仏教  - 金沢にお寺が多いわけ 」(講師:まいどさん 元 会長 山田 高規氏 )です。

まいどさん経験の豊富な 山田さんの、奥深いお話が伺えます。

乞うご期待 !

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