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2017年6月18日

歴史と伝統文化講演会ー金沢の和菓子の話

29.6.17-3

今年度で第4回目の実施となる尾張町商店街「歴史と伝統文化講演会」の、平成29年度第2回目(今年度は全部で7回シリーズ)の「 金沢の和菓子の話 」と題した講演会は6月17日(土)、徳山康彦 氏(越山甘清堂 代表)を講師にお招きし、多数の方の参加のもと、今回は諸般の事情により、尾張町老舗交流館のお隣の、町民文化館にて開催致しました。

 

 

徳山 康彦 氏は金沢の誇る和菓子の老舗 「 」の第6代目のご当主さんです。 講演はプロジェクターによる豊富な画像、詳細な事例 を引用され、氏の温かみのあるソフトな 語り口とあいまって、聞いている者の心にしみわたるがごとく進められました。

 

なぜ金沢で和菓子が盛んなのか( 金沢は日本の三大菓子どころ のひとつ )について、 その背景を分かりやす語っていただきました。

文化的背景(茶道の盛んなこと)、宗教的背景(寺社へのお供え文化の存在)、菓子製造における 工夫(木型、木工の発達)、菓子の原料である農作物の採れること、が金沢には備わっていたことを あげられました。

季節折々の和菓子を、各月ごとの銘菓のバリエーションをもって説明されました。 講義の全編を通じて、氏の和菓子に対する「誇り」と「深い情愛」がそこかしこに 伺われました。

 

安産祈願の思いを込めて親しい身内に配る「ころころ餅」は、つくられたその餅の形で 産まれてくる子が男の子か女の子かを占える、というエピソードを紹介されました。 その占いの当たる確率はなんと75パーセントだそうです。

 

あの聖路加病院名誉院長の長寿ドクターである「日野原重明」さんが百歳を迎えたときのお祝いの、大きな饅頭をつくられたことも紹介されました。

 

儀式、祝いごと、日々の生活での様々なシーン、の中に和菓子があることによって 人々の心は和み、癒される、和菓子を贈ることにより人への思いやりが実践され、人と人の心がつながる、 和菓子を食することで「精神が浄化される」、などなど和菓子の果たしている効用を述べられ、 参加者の胸中には「和菓子」の持つ魅力がさらに再認識され、その存在への敬愛の念が芽生えたことでした。

 

早速、美味しい和菓子を進物用に買って来て、「あの方のところへ挨拶に行きたい」、「久しく無沙汰している知人の のもとに駆けつけたい」、「あの人のお祝いの時には、こんな和菓子を買って行き、喜ぶ顔が見たい」・・・・などと 想像をめぐらせた方も多かったのでは・・・。

 

 

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次回は、7月15日(土)「 詩人 中原中也と金沢 」(講師:徳田秋聲記念館 学芸員 薮田由梨氏)です。

薮田由梨さんには昨年5月21日 に金沢の三文豪についての講演を行って頂き、その内容及びその素晴らしい語り口で参加者を魅了して頂きました。

その薮田先生の、“ 珠玉の名調子 ” がまたこの尾張町老舗交流館に再現されるのです。

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